近年、スーパーマーケットやコンビニエンスストアでよく見かけるようになった『セルフレジ』。利用したことがある、という人も多いのではないでしょうか。
LINEリサーチが行なった調査では、10代〜50代男女(n=2,108)のセルフレジ認知率は99%、知っていて現在も利用している現在利用率は78%、利用経験率は85%という結果が出ています。(出典:LINEリサーチ)
また、一般社団法人全国スーパーマーケット協会、一般社団法人日本スーパーマーケット協会、オール日本スーパーマーケット協会による『2021 年スーパーマーケット年次統計調査報告書』によると、フルセルフレジの普及率は23.5%、セミセルフレジの普及率は72.2%となっており、ここ数年増加傾向にあります。(出典:2021年スーパーマーケット年次統計調査)
また、コンビニ各社も続々とセルフレジを導入しており、新しい生活様式に合わせた支払い方法が増加していることがわかります。
今回は、普及してきているセルフレジの仕組みや支払いの流れ、様々な種類のセルフレジをご紹介します。
フルセルフレジ、セミセルフレジの違いとは?
セルフレジには大きく分けて「フルセルフレジ」と「セミセルフレジ」の二種類あります。
フルセルフレジ
商品のバーコードスキャンから精算まで、レジで行う一連の作業を全て利用客が行います。
<購入の流れ>
1. 利用客がバーコードリーダーを使って、商品バーコードをスキャンする
2. (複数商品を購入する場合、1を繰り返す)
3. 精算画面の案内に従って、支払い(現金・キャッシュレス決済)を行う
4. 購入完了
セミセルフレジ
商品のバーコードスキャンはレジスタッフが行います。精算は画面に従い、利用客が行います。
<購入の流れ>
1. 有人レジと同様に、レジスタッフに商品スキャンをしてもらう
2. 案内された精算機で、精算画面の案内に従って、支払い(現金・キャッシュレス決済)を行う
3. 購入完了
様々なセルフレジの形
近年では、様々なセルフレジが登場し、話題になっています。いくつかご紹介しましょう。
カゴごと会計可能なセルフレジ
大手ファストファッションの店舗で全国的に展開されているこちらのセルフレジの形。「RFIDタグ」というICチップで自動認識し、商品スキャンも自動で行ってくれます。
バーコードスキャンを利用客が行う必要がないので、セルフレジに苦手意識を持つ人でも、無理なく使うことができます。また、スキャン漏れの心配もないので、店舗スタッフも安心です。
キャッシュレス型フルセルフレジ
精算時に現金支払いが選択できないフルセルフレジです。精算はクレジットカードやQR決済、電子マネーで行います。無人店舗や、コンビニエンスストアなどでよく見かけるフルセルフレジの形です。
セルフレジはこんなことを解決してくれる!
企業で抱えるあんな悩みやこんな悩みも、セルフレジが解決してくれるかもしれません。
人材不足の解消
レジ回りに人員を多く配置しがちだった店舗業務で、そのレジ業務負担がセルフレジの導入で軽減されると、少ない人数でも店舗運営がしやすくなります。
また、新しい人材を雇う際の募集広告費や、面接などの手間や人材リスクを考えると、一定の業務負荷軽減が保証されるセルフレジ導入の方が合理的であるとも考えられます。
また、生活環境の変化によるスタッフ入替に課題を感じ、対応工数削減のためにセルフレジを導入する場合もあります。
会計時のミスを防げる
セルフレジであれば、利用客との金銭受け渡しで起こりうるトラブルが最小限になります。また、金額相違が起きにくくなるので、締め作業の負担が軽減されます。
レジ待ち時間の緩和
セミセルフレジでは商品スキャンと精算が別々になることで、会計時間が短縮されます。また、フルセルフレジの場合は、有人レジよりも設置台数を増やすことができるので、会計に時間がかかっていたとしても、レジに並ぶ時間が短縮されることから、利用客のストレスを軽減することができます。
とっても衛生的
感染症の影響もあり、衛生面は特に気を配りたいところです。
セルフレジでは店舗スタッフがお金を直接触ることがないので、衛生管理が徹底できます。
まとめ
前述の2021 年スーパーマーケット年次統計調査報告書によると、売場面積が広くなるにつれて、レジ台数に占めるセルフレジ、セミセルフレジ設置割合が高くなっているとの調査結果が見られました。スーパーマーケットでは、従来の有人レジからセルフレジ、セミセルフレジへの置き換えが進んでいることがうかがえるとのことです。(出典:2021年スーパーマーケット年次統計調査)
今後ますます普及していくであろうセルフレジ。導入を検討中の方は、ぜひ店舗に合ったものを選ぶようにしましょう。